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ガーリー考

考ってほどのもんでもないんですが、
野田凪さんの仕事を振り返っていて、
2000年前後の(日本の)カルチャーシーンに置ける
「ガーリー」という現象について思うところがあります。

「ガーリー」は「girlie(蔑称らしい)」で、
「少女性」とかそういうのです。
男性側から見るのと女性側から見るのではちょっと違うと思うんだけど
成熟前の女の子(15〜20歳くらいか)の
自分だけの閉じた世界と、外界のいろんな誘惑なり雑音なりが戦う時期。
(本人の意思に関わらず性的対象としてカウントされるようになる、
親の庇護から抜け出したいけどひとりではまだ何もできない)

作家さんだと前述の野田凪さんや、Hiromix、蜷川実花、
加藤美佳、やなぎみわ、タカノ綾、100%ORANGEなどなど。
男性だと会田誠さん。(奈良さんは違うと思う。また後日)

作風としては
無駄に裸
ピンク、黒
ハンドメイド
無表情(怒ってる?)
よくある風景、でも生活感ない
若い女の子が作っている

2003年に渋谷パルコで「girls don't cry」って展覧会があって
カタログが手元にあるのでそれ見ながら書いてるんですが、
「ガーリー」と言う言葉がオンタイムだったのはこの時期までかな。
同時爆破テロ以降、カルチャーシーンが
男性主導でもう少し崇高で現実的な方向に移っていったと思うので。
(清浄な精神と高い技術による祈りのこもった作品)
あ、あとコンピューターが真に普及して素人ハンドメイド<機械・伝統の職人技になったかな。
女子高生ブームが終わって、少女性がそれほど高価値でなくなったのもあるし。
ガーリー的手作りが天然ナチュラルロハス的手作りに移行したし。
(素材や作り方を重用視する。対象年齢も上がったね)

ガーリーな文脈での若い女の子の作るものって、
表面的にはすごくかわいいし世界観(とか空気感とか…)もあっていいんだけど、
知識や経験がともなわないので、底が浅いんですよね。
これは今だから分かることですが、
男性はその辺ちゃんと消化をして結構作り込みますよね。
生活の中で見たもの聞いたものを「消化しないで」自分の作品に反映するので
パクリって言われてしまうのですわ。

上で挙げた作家さん、
蜷川実花さんや100%ORANGEは
時代の変化を読んで今もそれぞれの立場(アイドル写真、絵本)で活躍してますが、
あの人は今状態の人も結構いますね。

なんか私もそういう流れの中にいたから懐かしいなあ。


コメント (2)

maro:

>ガーリーな文脈での若い女の子の作るものって、
>表面的にはすごくかわいいし世界観(とか空気感とか…)もあっていいんだけど、
>知識や経験がともなわないので、底が浅いんですよね。
>これは今だから分かることですが、
>男性はその辺ちゃんと消化をして結構作り込みますよね。
>生活の中で見たもの聞いたものを「消化しないで」自分の作品に反映するので
>パクリって言われてしまうのですわ

特に後半部分にあああああーーー(感嘆)
そういや金原さんとか綿矢さんてその後どうなのかね。
蛇にピアスが映画化とかなんとか。吉高さんいいね。見ないけど。

nmaki:

ってゆーかなんであびる優が出てんだ!?え!?
綿矢さんは現役大学生のときのインタビューで
インプットが多すぎてアウトプットできない(意訳)的なこと言っていたがもう卒業したよなあ。

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2008年09月17日 23:31に投稿されたエントリーのページです。

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