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絵画的映像/映像的絵画 「フォトショップ的」

昨晩高木正勝さんのコンサート「タイ・レイ・タイ・リオ」を鑑賞
p-13-07.jpg
18 portraits of Atlas 2006

今日は目黒区美術館で開催中の「丸山直文展—後ろの正面」を見ました。 
w-ma-08-60.jpg
Island of Mirror 2003
どちらもすばらしかったのですが、なんか共通性と言うかタイトルみたいなことを
ちょっと思ったので、つらつら展評してみます。
(似た感じの作品を並べてみました)

私が高木さんについて思うことは過去の記事を見てもらうとして(右の方から検索すれば出るよ)
高木さんの映像と言うのはとても絵画的です。
ゆーこはせがわ曰く「どこを切り取っても絵として成立する」。
まあ元はビデオで撮った映像でも、かなり手(ペンタブ)で書き加えているようですし。
なので、制作手法はとってもデジタルなのですが、
かなり手技を感じるのですよね。そこがいいんだけど。

一方丸山さん、この方についても過去記事で触れていますが、
展覧会チラシを見たとき「フォトショップのブラシだけで描いたみたいな絵だなー」と思いました。
アクリルなんですが、ステイニングと言う下塗りなしのキャンバスに裏から絵の具を染み込ませる技法で描かれています。
ようは、マチエールが布そのままなんですね。
不透明な絵の具で描けば多少なりともでこぼこするもんですが、全然平面。(裏からだから)
特に2003年くらいの作品はとても描き方も平面を意識してる感じ。
それが「フォトショップ的(デジタル的?)」と言う感想につながったのですが。

私、個人的にぼかしやにじみがものすごく好きで、
どのくらい好きかと言うと、ストレスがたまったときは
紙に水をぶちまけてそこに絵の具を好きなようにたらして遊ぶくらい好きです。
んで、紙と布の質感が大好きなので、絵の具でそれを隠しちゃうの、あんま好きじゃないです。
だからずっと水彩で描いてきたんだけど(アクリルも使うけど)
丸山さんの作品見て、その辺がすごくいいなあと思いました。
やってみようかな。

お2人の作品に共通するのは、どちらも現実を下敷きに幻想を描く点。
今見たものを、まぶたを閉じて反芻すると、世界はこんなにも美しい。
一見非現実的な色使いで、まあ現実あんな色は自然界にはあんまりないのですが、
それをデジタルなりアナログな加工で、「なんか懐かしい」「癒される」世界観を構築しています。
高木さんの近作はちょっと現実的な色使いなんだけどね。
(だからちょっと怖い)

丸山さんの展覧会、おすすめします。
ポスターチラシに使っているメインの絵、それじゃない方が良かったんじゃないだろうか…。
シュウゴアーツでいっぱい見られるよ。


絵画的映像/映像的絵画と言う言葉は、
なんとなくゲルハルト・リヒターの初期作を思い出す
retrieve.image.php.jpeg
Ruhrtal Bridge 1969


ようは私はこういう感じが好きだってことです。

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2008年10月16日 17:12に投稿されたエントリーのページです。

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