2006 Sep
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

« September 18, 2006 | メイン | September 20, 2006 »

September 19, 2006

書きなぐり

仕事をしていてよくイライラすることについて書きます。
あんまり参照しないので、憶測と偏見に満ちているところがあるかもしれません。
でも、大方は間違っていないと思います。

日本の芸術文化事業のボスは文化庁と言うことになっています。
基本的に文化庁の言うことには逆らえません。

文化庁は、日本の省庁の中で力がありません。
よって圧力も弱く、野放しです。
芸術文化は好き勝手できないと衰退するのでそれはよいのですが、
気にしてる人が少ないため、高松塚古墳のような悲劇も起こります。

力のない文化庁は、他の省庁&政府が文化庁所管の施設なり団体なりにつける注文が
日本の芸術文化に与える影響を黙って見ているしかありません。
…というようにしか残念ながら見えません。

中途半端すぎる指定管理者制度だとか、
関係ないのに迷惑被っているとしか思えない公益法人改革だとか、
現場を知っているはずの文化庁は、どうして何もしてくれないの?
って、文化庁的には「カンケイナイヨー」なのはわかるけど、
でもそれでも、「関係あるだろ!!」って怒りたくもなる訳です。

文化庁は、芸術文化を牽引してくれなきゃ困るんですよ。
政府に、国民に、日本の誇る素晴らしい文化を、
もっと戦略的に紹介してくれなきゃ困るんですよ。
今、日本政府が重要視している日本の芸術文化って、
はっきり言ってメディアアート&サブカルチャーだけでしょ?
しかも、それって文化庁じゃなく、通産省(現経済産業省)が主導でやってたじゃん!
(今は引きずられて文化庁もやってるけど)

文化庁の予算は高松塚に使われます。
その分他が減ります。

こんなよわっちい庁がボスの日本の芸術文化の現状って、
まあ、基本的に暗いよね。
これから先、学習指導要領の「図工・美術」の重要性が増すことはあるのかな。
減るばっかりなのかな。

一般企業に勤める人から見たら、財団法人に勤める人って、
営業成績もないし、利益あげなくてもいいし、仕事楽そうだし、
あれで給料もらえるなんて、詐欺だよなあと思うのかもしれません。
でも、ほとんどの財団職員は、この超低金利の中で、
やっすい給料で、日々節約して、ただ先人の残した素晴らしい遺産を
守り伝えることだけを生き甲斐にして仕事しています。
特に経営者はめちゃくちゃ大変です。
お金の稼ぎ方が、基本的に、自分たちの作った物で稼ぐのではなく、
他人の懐に期待するしかないわけだし。寄付寄付寄付。気分は常に乞食。常に下手。
稼ぎすぎると公益性無しって言われちゃうしね。

この気持ちを共有できる人、いないかなあ。

投稿者 nmaki : 09:28 PM | コメント (2) | トラックバック