偶然と必然の

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野村仁 変化する相―時・場・身体 NOMURA Hitoshi PERCEPTIONS―CHANGES IN TIME AND FIELD

野村仁(のむら・ひとし)は、1945(昭和20)年、兵庫県に生まれた現代美術家です。
野村は、1960年代末から、いち早く写真を使った美術表現に取り組み、巨大なダンボール箱やドライアイスなどの固体物がゆっくりと形を変え、その様相を変化させていくさまを写真で記録し、「重力」や「時間」を眼に見えるかたちで示す作品で注目を集めました。
野村は、そうした物の変化を観察するなかで、「物が今ここに在るとはいかなることか」や、「物や時間によって成り立っているこの世界とは何なのか」に関心を持ち、やがて、その眼差しの対象を、地上の現象から、空や宇宙、DNAへと広げ、深めていきました。
太陽や月の運行の軌跡が美しい形を創り出すことを発見し、いま地球に届いている銀河の光が実は化石になった植物が生きていた時代に生まれたものであることの不思議さなどに魅了された野村は、それを写真だけでなく、映像や音、さまざまな媒体を使って表現してきました。その意味で、野村はマルチメディア・アーティストの先駆けでもあります。
今回の展覧会は、そうした野村仁の40年近くにおよぶ活動を振り返る、東京では初めての大規模な回顧展です。

会期
2009年5月27日(水) 〜 7月27日(月)

会場
国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)

野村仁さんの美術館での大規模個展、
今のところ全部見に行っている私(と言っても過去2回)。

大学1年の夏、水戸芸術館の個展に行ったのさ。
当時現代美術に免疫がなかった私に
現代美術の魅力を教えてくれた作家さんなのです。

すんなり理解できる作品もあれば
全然意味分からん(内包するテクストが難しくて)作品も多い。

●段ボール4つ積み上げて放置→経過を撮影
●太陽の1日の動きを魚眼レンズで長時間露光して1枚の写真にし、1年分を繋げる
(繋げた写真がどういう形になると思いますか?びっくりするよ)
●月を♪に見立てて、五線譜を焼き付けたフィルムで月を撮影し、演奏したmoon score。

「自分の意思とは別に生まれる形」に美を見出す姿勢は
すっごく共感できる。
ここに共感できるか否かで、この人の作品の好き嫌いはまっぷたつでしょうね。

普段そんなに展覧会とか見ないよ
って人が見ると、かなり面白いと思います。
バリバリ理系の人と一緒に行きたいな。
どうせ1人だろう。

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コメント(4)

おお野村さん!
確かに理系の人と行きたいね、あれは。
液体酸素きれいだったなあ。

豊田市美行ったねー

こんにちわ魔女です。
理系云々もいいけれど、言霊って本当にあるので「どうせ・・・」とかマイナス的発言はやめなさ~い。マイナスのスパイラルに陥るよ!
妄想壁があると言われたとしても、+な未来を口にしていると願いは叶うのだ。(まじで、まじで)

魔女の師匠こんばんは。
私ネガティブシンキングですよ〜
最悪のケースを想定→どんな結果でも想定よりはよかった
みたいな。
前向きな人が羨ましいですねー。
どうすればそっちに行けますかねー。

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このページは、nmakiが2009年4月28日 20:47に書いたブログ記事です。

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